かずき「そう…なんだ」

のりこ「うん、そうだよ　ごめんちょっとトイレ行ってくる！」

かずき「え？　あ、うん」

ささっとのりこさんは逃げるように屋上を後にした

かずき「多分のりこさんの言ってた「その人」って…」

考えなくてもわかる　きっとそれは僕だ　こんなにも近くに　僕を理解してくれる人がいた　そんな僕の理解者を…僕は…

かずき「…何を考えているんだ、しっかりしろ」

ぼくは導くんだ…皆を　今僕は　導くために生きている　そして導て死んでいく　だというのに…どうして

かずき「どうしてこんなにも胸が痛いんだ」

一体何なんだろう、この胸の痛みは　ずっと前から痛みは続いてる　その痛みは知ることを知らない　それは、なぜ
かずき「なんでなんだよ…！　…僕は　一体　何がしたいんだ！…『僕は』…！」 見上げるとそこには満月　もうすぐだもうすぐ　終わりの日が、やってくる
そうしてその日は、やってきた
つづく