のりこさんがそう言うと、生徒たちは屋上の端まで詰め寄った …そして、誰かが一歩踏み出した それからは次々と信者たちが落ちていった のりこさんの言葉を信じて 明日を信じてその一歩を踏み出したのだ
のりこ「…落ちて行っちゃったね」
かずき「そうだね」
気が付くと屋上には僕とのりこさんが残されていた 呆気ないものだと 僕は思った
のりこ「それじゃあ次は私が行くねぇ!」
かずき「…えっ?」
のりこ「それじゃあ、信じてるからね! 後輩君! 逝ってきます!」
そう告げて自分も屋上から飛ぼうとするのりこさん そう、これでいい これでいいはずだ こうすることで、人々は導かれ 明日を見ることができる そう、これでいいはず(そんなわけないだろ)
かずき「ま、待ってください!」
のりこ「…ふぇ?」
かずき「待ってください…のりこさん!」
のりこ「どうして?」
かずき「駄目です、行っちゃだめです…! 『僕』は、貴方に行ってほしくない!」
のりこ「後輩君? だって、終わりの日はもう…」
....続く