というか、元々は『この森を燃やしてもOK！』と言ってついてきてもらったのだ。ここで駄目と言うのも申し訳ない、と思ったきっくんは、あろまにOK！とサムズアップした。

「うおっしゃあ！やってやりますか！！」

いつになくテンションが高いあろまは、今自分に出来る最強の魔法を唱え始めた。

『我が奥底に眠る怒りの炎よ〜〜』

仕方ないのだが、長く、しかも厨二病感バリバリの呪文にきっくんとえおえおは苦笑を浮かべた。

『〜〜今、ここに現れるが良い！バーニング「ちょ、ちょっっっっっっとまったぁぁぁぁぁ！！！」

「「「！？」」」

あろまが最後の詠唱を終えようとした時、森の奥からそんな叫び声と共に一人の男が飛び出して来た。

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