目線等の仕草、背景、会話等から視聴者に察してもらうことが、アニメの「解説」ということだと思ってる。その点、鬼滅の刃での表現のしかたというのは、非常に拙いものがあったと思う。
また、戦闘シーン以外では、回想パートでそれが顕著で、回想パートでも前記と同じく全て教えてくれる。回想シーンというのは、あくまでもキャラが考えていることを映すだけだから、もっと断片的でいい、匂わせる程度でいい。そして斬られる間際に発する台詞で、断片的だったものが繋がるようなイメージで制作すれば、もっと大きな感動の波になったと感じた。しかし、幸か不幸か、これが比較的低い年齢層にヒットした理由だったのかとも思っている。小学生の一部やアニメに慣れていない人では、折角の伏線や描写が理解できない可能性もある。その点、鬼滅の刃は、行動の理由等が非常にはっきりとして分かりやすい。小さい子から大人、アニメヲタクまで解釈が一致する。これが大ヒットの理由だと思っている。