#33:マーダーフィッシュ

バシャッ!キィン!

俺は先程からマーダーフィッシュと戦っている…が。
全く戦闘が終わる気配がしない。
むしろ増えている気がするくらいだ。

メディ「零!こりゃキリがねぇ!俺にも何匹か噛みついてきやがる!」
一匹のマーダーフィッシュが勢いよく右腕に噛みついてきて、思わず
顔をしかめる。しかしその隙に左足にも噛みつかれ、
死にたくない。そう思い、刀を強く握りしめる。
なぜ死にたくないの？と聞こえた気がした。
ー結衣を、助けたいから。
どうして助けたいの？と、また聞こえる。
ーこの世界を共に旅している仲間だから。
そうだ。俺はあいつの所へ行って助ける。
こんな所でちっぽけな魚に負けてなんかられない。
俺がそう思った瞬間、
刀が強くひかり、俺の意識はそこで途切れた。