#36:VS.フォレストドラゴン1
零(…ま、まだ俺に気づいていないか…)
俺は急いでその場を立ち去ろうとした。
――だが。
その瞬間、近くの鳥が飛び立ち、それを目で追ったドラゴンは俺に気づいてしまった。
ドラゴン「グルオォォォォ!」
あまりに大きい声に、思わず顔を歪めてしまう。
俺が再びドラゴンを見ると、ドラゴンは俺に鋭い眼差しを向けていた。
零「い、一緒にお茶でも…どうですかねぇ…？」
その言葉がドラゴンの怒りを呼ぶなど知らずに。
ドラゴン「グォアァァッ!」
激しい地鳴りと振動と共に、襲いかかってくるドラゴン。

零「やべぇ…俺じゃかなわねえよこんなの!？」

振り下ろされた爪を後方へステップし、回避する。だが、ドラゴンの猛攻はとまらない。
零「メディは召喚不可…スライムは恐らくすぐ逃げる…一体どうすれば…」

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